学習塾に通うメリットはいくつもありますが、第一に「将来の進路を明確にしながら、正しい手順で受験に臨める」ということです。
指導にあたってくれる教室長やチューターなどと話し合いを重ね、自分の夢を実現するためにはあと何点必要なのか、苦手分野は何なのかということを的確に分析してもらい、日々の学習を積み重ねることができます。
複数の教科について、自力で苦手分野や点数を落としやすいポイントを見つけるのは大変な作業です。基礎固めからできていない場合は、あれもこれもやり直ししなければならなくなり、混乱する可能性もあります。
その点、学習塾では苦手な分野を的確に指摘してもらえるので、自分の「強み」はもちろん、「弱み」についても把握しやすいのです。
次に、学習塾のメリットとして「向上心が高まる」という点が挙げられます。一人ではモチベーションが続かなくても、同じ道を目指す仲間がいれば、自分も頑張ろうという気持ちになります。
単に成績を上げるためではなく、将来を見据えて勉強する意味が出てくるので、普段の学校での学習意欲も含め、勉強に対するモチベーションがアップしていきます。
最後に、学習塾ではさまざまな目標を持つ友達や、優秀な先生との出会いがあります。同じ学校のクラスメイトとは学校を超えたところで絆が深まりやすくなりますし、他校の友達ができれば自信ややる気にもつながります。
一人では頑張れない勉強も、人との出会いによって刺激が得られるため、モチベーションがアップします。さらに友達や先生との「情報交換」によって、将来への向上心も期待できます。
自発的に勉強が苦手な場合、通塾は非常にメリットの多い学習手段となりますが、いくつかのデメリットもあります。
自分で自由に時間を決めて勉強することができないので、授業に遅れたり、ついていけなかったりといった問題が発生した際に、塾通いが億劫に感じられる場合があります。
また、夜の9時や10時まで講義を行っている学習塾では、学校帰りの疲れにさらに輪をかけて疲労が蓄積する可能性があり、睡眠の時間が十分に確保できなかったり、食生活が不規則になったりする場合も。
通塾に際しては、夜道の行き帰りや自転車などによる事故にも注意が必要です。学校帰りに塾へ行き、たっぷりと勉強して帰ってくると、かなりの体力を消耗しているため、疲労から注意力が不足する可能性もあります。
しかしこれらのデメリットは、工夫することでメリットに変えられる場合もあります。
たとえば、時間に自由がきかなくても、通塾中は集中する時間として子どもに習慣付けてしまっても。体力的に心配な場合は振替可能な学習塾を選択したり、進度についていけない場合はフォローアップが充実していたり、個別指導塾を選んだりするなど、各家庭に合う学習塾のスタイルを見極めることも大切です。
事故などが心配であれば、自宅から近い学習塾を選択しても良いですし、近年増えている入退室管理システムを導入した学習塾も良いでしょう。
メリットとデメリットを比較した結果、学習塾をどのように活用するべきか、それぞれの家庭にいちばん合う学習塾のスタイルは何か、家族でよく話し合い、各家庭に最適な学習塾を探しましょう。
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